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しばパグ家ばーしーのお気楽ブログ

豆柴似の旦那(ばーしー)による「しばパグ家」のブログ。奥さんはパグ似です。

【書評】イベリコ豚を買いに

こんにちはばーしーです。 

 

今年の課題だった積ん読だった1冊解消しました。

 

イベリコ豚を買いに

イベリコ豚を買いに

 

 

『イベリコ豚を買いに』

作者は、野地秩嘉さんノンフィクションライターです。

 

普段ノンフィクションは読まないんですが、

これは、本屋で真っ赤な装釘と題名にひかれて読んでみました。

 

イベリコ豚って知ってますか

よく飲食店でメニューに載っています。

 

f:id:ba-shi:20151230191205j:plain

 

こんなやつです。

ドングリを食べる豚として知られています。

 

見ためは黒豚っぽいですね。

 

基本的には足を生ハムにするそうです。

イベリコ豚の生ハムは、

ハモン・イベリコというそうです。

 

item.rakuten.co.jp

 

高いです。上記サイトで

 

一本180,000円

 

よく聞く生ハム ハモン・セラーノ

item.rakuten.co.jp

 

約50,000円。

 

実に3倍。いい豚ですね。

 

イベリコ豚を買いにいく

作者は、別にイベリコ豚を買いたいという訳ではありませんでした、

イベリコ豚についての取材を申し込んでいたのですが、

日本国内での口蹄疫(蹄のある動物がかかる病気)の発生もあり、

取材が難航。

 

そこで、

「イベリコ豚の取材だと断られるから、買えばいいんじゃね?」

と思いつき、イベリコ豚を買うことにします。

しかも2頭。

 

なかなかにぶっ飛んでます。

 

もちろん、ノンフィクション作家なので、

買う過程を取材してこの本を書くわけですが、

豚1頭約120kgくらいらしいのですが、

それを2頭ぶん。

 

クレイジーです。

 

とはいえ、買うことを伝えると、スペインでもちゃんと受け入れてくれます。

イベリコ豚を買う過程で、イベリコ豚とはどういう豚か。

そこにかける生産者の思いがつづられます。

 

一口にイベリコ豚と言っても、その中にも種類があり、

最高級のものを『ベジョータ』と呼びます。

 

イベリコ豚はドングリを食べて育つといわれていますが、

『ベジョータ』以外のイベリコ豚はドングリを食べていません。

 

『ベジョータ』はドングリを食べているため、脂からドングリの香りがするそうです。

 

今回野地さんは『ベジョータ』を仕入れるのですが、

そこに至るまでのスペインの生産者の思いが非常に熱い。

金儲けよりも、『イベリコ豚』ブランドを守る思いが強い。

 

どちらがいいというわけではありませんが、

生産者と、商売人の違いを感じます。

 

イベリコ豚を売りに

紆余曲折を経て、作者はイベリコ豚を買うことになりましたが、

当然売り先がありません。

豚2頭といっても、丸々ではなく、ちゃんと肉になった状態で仕入れるわけですが、

後半、これを売るまでの過程がつづられます。

 

最終的にある食品に加工して、販売するのですが、

ここで作者は原材料の仕入れ、調理、加工、販売の行程を学びます。

 

最後に

本自体は面白かったのですが、

やはり個人的にはノンフィクションは好きではなかったですね。

作者の人柄と個性がもろに出るのですが、

私とは合わないと感じました。

 

ただ、畜産とはどういうものか、

イベリコ豚とはどういうものかと、生産者の思い。

また、後半のイベリコ豚を売るところの、

商売とはどういうものかについてはすごくいい内容だったと思います。

 

今回すごくざっくりですが、

以上です。

 

では。