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しばパグ家ばーしーのお気楽ブログ

豆柴似の旦那(ばーしー)による「しばパグ家」のブログ。奥さんはパグ似です。

【書評】熱狂する現場の作り方 サイバーコネクトツー流ゲームクリエイター超十則 (星海社新書)

前回に続いて書評第2弾です。

最近新書ばかり読んでます。

 

こんにちはばーしーです。

今回はこれ。

 

 熱狂する現場の作り方 サイバーコネクトツーゲームクリエイター超十則 (星海社新書)

 

熱狂する現場の作り方 サイバーコネクトツーゲームクリエイター超十則 (星海社新書)

です。

 

本屋で見つけて立ち読みの末、

めっちゃ面白かったので即買いました。

私自身はゲーム業界には興味ないのですが、

業界に興味が無くても面白い。

全体を通して「熱い」1冊です。

ゲーム業界に入ろうと思っている人は是非。 

 

 筆者はサイバーコネクトツー代表取締役松山洋さん。

www.cc2.co.jp

こちらの社長さんです。

 

 『.hack//』『NARUTO』『ジョジョの奇妙な冒険』などを作っている会社です。

 

.hack//感染拡大 Vol.1

.hack//感染拡大 Vol.1

 

 

 

 

 

また、スマホゲームのフルボッコヒーローズの制作会社でもあります。

official.fullbokko.drecom.jp

 

異業種からゲーム業界へ

元々この方ゲーム業界の人ではありません。

 

私はゲーム業界の人というと、

というイメージです。

 

この方は元々「コンクリートの二次製品メーカー」から

友達の誘いでいきなりゲーム制作会社「サイバーコネクト」の

立ち上げに参画するという

異色の経歴の持ち主。

 

会社立ち上げ時の貯金は15万円。

正確には会社立ち上げ半年前の準備段階だったので、

会社が正式に立ち上がるのは半年後。

ゲームなんて今日作ろうと言って明日にできるものではない。

そんな状況から、「Z弁当」という

ねこまんまにマヨネーズでカロリーを補充したような弁当を食べながら、

会社の立ち上げ、ゲーム制作に入っていきます。

 

この話中、ゲーム制作の手順が紹介されていきます。

 

松山さんの運命やいかに!

(ちなみに立ち上げた会社が「サイバーコネクト」

本の題名が「サイバーコネクトツー」になっている理由もこの辺で明かされます。

これがまた熱い!)

 

クソゲーの方程式

この本の中ではクソゲーの方程式」が紹介されています。

クソゲーの方程式」とは

キャラクターゲームの多くがクソゲーになる理由です。

マンガやアニメがヒットするとよくゲームになりますが

大体、そのゲームはヒットしません。

なぜ、ヒットしないかが解き明かされます。

 

この中で、ゲーム制作に関わる各業界や、その関係性が説明されていきます。

 

とにかく熱い!!

筆者の松本洋さんはとにかく熱い!!

文中

「どうすればゲームクリエイターになれるか」

という問いに対して、

「簡単ですよ“なる”って決めればいいのです。それだけです」

と返します。

そして、

 

「ただし、“全てを捧げる覚悟”が必要です」

 

と続きます。

 

才能について

「この世界で本当に“才能”というものがあるとすれば。

それはきっと”好きでいることを諦めなかった才能”かも知れません」

と記します。

 

実際、他業種からいきなりゲーム業界に入った松山さんは、

ほかの開発者に比べて圧倒的に能力が足りなかったそうです。

その差を埋めるために出した結論が、

 

「みんなは1日8時間働いているから、

その3倍の1日24時間働いて追いつく。」

 

家に帰らず、泊まり込みで仕事をし、

1年後には他の開発者に認められるレベルまで到達します。

ヤバいです。全てを捧げ過ぎです。

 

ヒットタイトルの「.hack//」に関しても、

メーカーにやめろと言われ、

脚本家に断られ、

キャラクターデザイナーに断られても

諦めず、

最終的に全てから了承をとってしまいます。

その手法は、

「あの手この手で通い詰める」

「いつの間にか巻き込んでいるレベルで通い詰める」

諦めませんねこの方。

 

最後に

昨今「好きなことを仕事に」という言葉を聞きますが、

本当に「好き」な人は「好き」の純度が違うということを学ばされました。

 

「好きなことを仕事に」は夢物語ではなく、

「好き」の純度をべらぼうに高めれば、好きを仕事にできるのでしょう。

ただ、好きなことをやっていて楽しいというレベルでは

仕事になるレベルまでいけないでしょう。

 

ゲーム業界に入りたい方のみならず、

これから「好き」を仕事にしようと思う方におすすめの1冊です。

 

 

最後の最後に

書評ってこんなんでいいんでしょうか?